ホテルの新規開業って何から始めれば良いの?宿泊施設の新規開業に必要な事は?
日本では1997年より生産者年齢人口の減少が始まり、2008年より人口減少が本格化し始めました。
2022年は55万6千人も減少しました。
参考までに約55万6千人とはどのような人口規模でしょうか?
八王子市の人口57万7千人
島根県の人口57万3千人
1年間で八王子市や島根県レベルの自治体が消滅するレベルです。
しかも、この人口減少は年々加速している上に少子高齢化も深刻です。
当然、国内の市場規模も縮小します。
では、今後も成長して、延びる期待が持てる産業や業界は何でしょうか?
それはインバウンド(訪日旅行)の恩恵を受ける観光業や宿泊業です。
そこで、我が社もホテル業などの宿泊業界に参入しよう! とお考えではありませんか?
しかし、今までホテルなどの宿泊業の経験なし!
何から? どこから?始めれば良いの?
ホテルなどの宿泊業に参入する為には何が必要なの?
更には厳しい競争に勝ち抜く為には?
そこで、ホテル業を始めるにあたり、必要な事、やらなくてはいけない事などを簡単にまとめました。
新規にホテル業に参入と言っても色々な方法があります。
・新築して、新たに独自ブランドで参入
・新築してフランチャイズに加盟
・土地建物を所有して、運営会社に委託
・既存のホテルをM&A
・居抜きのホテルを活用
などなど様々の方法があります。
ここでは、はじめてホテルを運営する場合の開業までのフローを紹介いたします。
開業24ヶ月前(約2年前)
事業計画
地域評価
・宿泊マーケット調査(稼働率、単価など)
・客層
・予約ソース別実績
・利用目的
・競合調査
・地域特性
・地域開発計画
建築
基本設計
・本設計図面の作成
・運営側からの検証
・各種申請
建築確認
営業許可
開発許可
開業22ヶ月前
事業計画
経営方針の決定
・経営形態の設定
・経営指標の策定
(投資、予算、回収)
・ホテルコンセプト策定
・ホテル構想
(客層、カテゴリー)
・ルームミックス
開業20ヶ月前
事業計画
事業計画書作成
・施設計画の策定
客室規模、室数
飲食規模、業種
付帯施設
・主要商品構成の設定
料金の設定
サービスレベル
・収支計画
20年間収支計画
売上
経費
返済
キャッシュフロー
開業18ヶ月前
事業計画
実施設計
・基本設計図の作成
平面基本プラン
立体基本プラン
・イメージ
外装、内装
カラー
マテリアル
什器
照明計画
・デザインコンセプト
・運営側からの検証
・飲食の業態決定
開業16ヶ月前
建築
建築工事契約
・見積りの検討
・発注
・建築確認申請
開業14ヶ月前
建築
施工
・工事
・マテリアルの決定
・什器備品の決定
・サイン
・モックアップルーム計画
・運営側からの検証
・造作家具
運営計画
運営形態
・運営形態の決定
・契約先選定
経営方針
・ミッションの策定
・行動指針の策定
・サービススタンダード
組織計画
・組織・要員計画
・就業規則
・給与規定
・業務委託計画
・人事システム
・職務記述書
開業12ヶ月前(約1年前)
運営計画
運営システム(宿泊)
・商品計画
名称
料金設定
・備品計画(アメニティ、リネンなど)
リストアップ
・業務委託先
・オペレーション計画
サービススタンダードの策定
チェックイン・チェックアウト
ゲスト導線
ゲストサービスメニュー
フロントオペレーション
予約
ハウスキーピング
顧客管理
セールス&プロモーション
・販売戦略/
・広告宣伝/
・ホームページ/
・エージェント(OTA含む)
・開業前レセプション
グラフィック
・印刷物/リスト
管理システム
・各種業者
(自動販売機、電話、NHK、両替商許可など)
・クレジットカード契約
開業3ヶ月前
建築
竣工検査
・引き渡し
・だめ工事
・残工事
開業2~1ヶ月前
建築
搬入
・搬入スケジュール
・搬入
FFE(家具什器)
備品
フロントシステム
運営計画
スタッフ入社
研修
開業準備
試泊・試食
オープン🎉
このようにホテルの開業計画から開業までは多くの準備や多くのノウハウが必要です。
私達、ホスピタリティマネジメントは2003年から20年以上、様々なスタイルの新規開業を数多く寄り添いながらサポートしてきました。
新規開業でお悩みでしたら、まずはお気軽にご相談ください。